人類と綿の5000年——そして「綿の黄金バランス」へ
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綿は、文明とともに生まれた
綿の最も古い栽培の証拠はメキシコにあり、約8000年前とされています。一方、インドのモヘンジョ・ダーロ遺跡の前3500年の地層からは綿糸が発掘されており、インドとペルーでそれぞれ独自に綿が利用され、織物がつくられていたことが明らかになっています。
人類は農耕を始め、言葉を持ち、都市を築くよりも前から、綿の繊維を衣服に変えていました。それほど綿は、人間の肌に近い素材でした。
インドで栽培・製織されはじめたコットンは、やがてペルシャやアラビアなどに伝播し、紀元前4世紀頃、アレキサンダー大王の中近東侵略によって、綿の栽培地域はさらに広まっていきました。そして18〜19世紀には世界各地で栽培されるようになりました。
日本への伝来は平安時代(8世紀)に三河の国に漂着したインド人によってもたらされたといわれており、16世紀になって再び綿の種子が渡来して全国に栽培が広がり、江戸時代には各藩の奨励もあり日本各地で生産されるようになりました。
5000年以上にわたって、人間は綿に肌を預けてきました。それはなぜでしょうか。
綿が「気持ちいい」のには、理由があります
綿の繊維はセルロース(cellulose)という物質でできています。セルロースとは、ブドウ糖が連なった構造を持つ高分子で、自然界の植物質の3分の1を占める、地球上でもっとも多く存在する炭水化物です。
セルロース繊維は化学構造に水と親和性のある水酸基(-OH)を持っており、これが高い吸湿性の源となっています。綿が汗を吸い、肌をさらりと保つのは、この分子レベルの構造に由来しています。
さらに綿は、吸湿性・染色性にすぐれ、柔らかな肌触り、自然な通気性、肌への低刺激これらすべてが、セルロースという分子構造から生まれています。
人間が綿を5000年使い続けてきたのは、感覚的な「気持ちよさ」の裏に、こうした科学的な根拠があったからです。
綿の「唯一の弱点」
しかし、綿には弱点があります。乾きにくいことです。
ポリエステル繊維はその化学構造に水と親和性のある基を持っておらず疎水性であるため、湿気をほとんど吸収しません。つまり綿とポリエステルは、水に対して正反対の性質を持っています。綿がよく吸うぶん乾きにくく、ポリエステルは吸いませんが乾きが速いという特徴があります。
この「吸湿性と速乾性のトレードオフ」が、繊維科学における長年の課題でした。化学繊維同士だけでなく天然繊維を含めて異なる素材を組み合わせることで、それぞれ素材のデメリットを補う繊維が作られています。
綿の気持ちよさを残しながら、乾きやすさを加える。その答えが「コットンブレンド」です。
ルシアンが考える、綿の「黄金バランス」
以上のような綿の歴史を踏まえ、ルシアンでは「綿の気持ちよさを活かしながら、綿単体の弱点を補う」という発想でmenca.®ノンワイヤーブラを開発しました。コンセプトは「本当に心地いい、綿の黄金バランス」。コットン+ポリエステル+ポリウレタンの3素材をブレンドすることで、課題をひとつひとつ解決しています。
吸湿性(綿の強み)を活かしながら、乾きやすくする(ポリエステルの役割)。
汗をしっかり吸い取りながら、ムレの原因を抑えます。
シワになりにくく、お手入れをラクに(ポリエステルの役割)。
綿100%では避けられないシワも、ポリエステルが抑えてくれます。
体の動きに追従するストレッチ性(ポリウレタンの役割)。
生地が自然に伸び縮みし、締め付け感を軽減します。
さらに、縫い目はフラットで肌当たりを最小限に。ゴム部分はコットンブレンド生地でくるみ込まれ、直接肌に触れる部分への刺激を徹底的に排除しています。カップ内部にはスッキリシルエットパネルを内蔵し、ノンワイヤーでも自然な美しさをつくります。
カラーは肌に溶け込むように馴染み、毎日着たくなるカラーです。
サイズ:M・L・LL
カラー展開:シャレタベージュ、ダスティグリーン、チョコレート
サイズ:M・L・LL
カラー展開:シャレタベージュ、ブラック
サイズ:M・L・LL
カラー展開:シャレタベージュ、ブラック、チョコレート
人類が5000年かけて磨いてきた「綿への信頼」と、現代の繊維技術が出会った場所それがmenca.®です。